1.カブキ蝶
この曲は、平日の深夜、一人で歌舞伎町をウロウロして作った曲です。
週末の夜には、行かれたことがある方も多いと思いますが、平日の深夜の歌舞伎町は、何か独特の混沌さがあります。
歌舞伎町は、いつの時代も煌びやかで、人々を飲み込んでいきます。
ただ、もちろん裏の部分もあって、そこに深入りしすぎて人生を見失ってしまう人もいる。
光と闇、建前と本音、夢と現実、様々な表情を見せる歌舞伎町を蝶のように人々が飛んでいる。
ある平日の深夜、確かに、存在していた世界を描きました。
2.ビニール傘
僕らは、日々、多くの物を使い捨てにしています。
行き過ぎた使い捨ての感覚は、対象を物に限定せず、最近では、人が人を使い捨てにしている。
それが、対恋人なのか、対家族なのか、対会社なのか、対国なのか、はたまたそれ以外なのかは、皆さん一人一人の判断に委ねます。
きっと、この曲の主人公は、皆さんの身近にいる。
3.性三角形
恋愛は、一途であり、誠実であることが前提。
世の中に溢れているラブソングも、一途であり、誠実であることを前提に歌詞が展開しています。
ところが現実を見ると、そんな恋愛をしている人達は、数少ないものです。
この曲は、アーティスト達が、今まであまり描くことのなかった「二股」をテーマにした曲です。
甘ったるいラブソングには、もう飽きてしまった。
そんな方には、お奨めの一品です。
4.シックスナイン
意味深なタイトルの曲ではありますが、伝えたいことは、そういうことではありません。
この曲のテーマは、助け合いです。
僕らは、自分で自分を大切にすることができます。
ただ、他人から大切にしてもらった方が、やはり嬉しいものです。
そして、他人を大切にすることで得られる幸福感があります。
助け合いという真正面からでは恥ずかしくなってしまいそうなテーマを、今までにはない面白い視点から描いた作品です。
5.バケモノ
最近、耳を疑う事件が、本当に増えてきています。
子が親を殺し、親が子を殺し、若者からお年寄りまで自殺し、挙句の果てには、誰でもいいから殺したかったなどという事件まで・・・。
毎日、ニュースやワイドショーは、悲惨な事件を伝え、大人達は、それについて議論を重ねていますが、結局、何の解決策も打ち出せない。
気が付けば、僕らは、そんな異常な状況にすら慣れてきてしまっている。
こんな暗い曲が、認められない世の中であれ・・・。